思春期におけるスポーツ障害のひとつで、性別に関係なく生じ、痛みをともないます。
そして、このオスグット病になるのは、ほとんどがランニングスポーツをしている子供達です。
このオスグット病は以前、「骨の成長痛だから時期が来るまで治らない」とされていましたが、最近では筋肉の問題であるということが、やっと理解されてきました。
オスグット病の原因は?
●繰り返しの負担や、牽引作用が働く事によって生じる炎症性障害と考えられております。
オスグッド病の場合はレントゲン写真などでもある程度骨の隆起や炎症反応を確認することができます。
●脛骨先端よりやや下部の前面に限定して症状が現れる点も成長痛の解釈とは部位の範囲的に異なります。
参照図を見てもわかるとおり、脛骨粗面は脛骨の上端よりやや下方に位置しております。
膝の外見上では膝頭のやや下部と理解しても良いでしょう。
膝の痛みが生じる部位がある程度限定的である特徴はオスグッドの診断基準の大きなチェックポイントのひとつとなっております。
●オスグット病の原因もう一つは大腿部(ももの前側)にある、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)の機能低下です。
つまり、この筋肉が疲労で伸びにくくなってしまう(縮んでしまう)ことです。
普通の疲労なら、一晩眠れば回復します。
しかし、オスグット病になりやすい時期(小学校高学年~中学生くらい)の子供の骨には、骨端腺(こったんせん)という骨が成長していく部分が存在します。
この骨端腺が神経学的には大腿四頭筋を疲労させやすくしているのです。
ですから、オスグット病の子供は普通に動いても痛み感じることは稀ですが、走ると痛む、練習を重ねるごとに疲労し、だんだん痛くなってくるという様な症状になります(悪化すると膝を曲げても痛むことがあります)。
すなわち、大腿四頭筋が疲労で縮むことにより、骨にくっついている部分(膝の少し下)が引っぱられ、ストレスが加わり痛みへと変化します。
しかし、原因は筋肉だとわかっていても、その筋肉に対する効果的な治療法というのが、あまり知られていませんでした。
今までは思うように良くならなかったのではないでしょうか?
当院では、を用いてオスグット病の原因である、大腿四頭筋(ふとももの前面)の萎縮(縮む)を改善しつつ、を施し身体(ひざ)にかかる負担を取りのぞき、疼痛軽減および再発防止につとめています。
オスグッド病の治療法・治し方の解説
オスグッドは症状が発症したばかりの初期段階において治療をしっかり行うことができた場合は、ほぼ確実に手術も必要とせず、後遺症などを残すこともなく完治していきます。
●炎症状態が治まるまで安静を保つ自然治癒力を基本とした治療を行っていく事になります。
●アイシング処置を行い患部を冷やし、運動を停止します。
炎症が強く、痛みが激しい場合のみ
●非ステロイド系抗炎症剤
を用いる場合もありますが、これは一時的に炎症を強く押さえつける為の処置にすぎません。
オスグッド病の回復期に行うリハビリテーションのポイントは
●大腿四頭筋(だいたいしとうきん)の柔軟性のアップが重要なポイントなります。
発症年齢に関しては男女差はありますが、男子の場合は16歳程度まで、女子の場合は14歳~15歳程度までの期間に9割以上の子供がオスグッド病の症状が治まり日常生活やスポーツ活動に復帰することが可能です。
オスグット病の症状についてお悩みの方は、玉川整骨院までご相談ください。